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![]() 私は小学生の頃、時々この病気になっていました。 聞きなれないこの名前。 「自家中毒」 熱が出たのでしんどかったので病院に行ったら、 こう言われたのです。 「自家中毒ですね」 いつもの風邪だろうと思って病院に行ったのに、 え?っと思いました。 診断が出たとたんに、先生が 「しんどかっただろー」と言って、急にいたわってくれたのを 今でも覚えています。 そして、たしか点滴をしたような気がします。 この聞きなれない病気について書きたいと思います。 ![]() ■症状 2歳〜10歳の子供によくおこる。 別名 周期性嘔吐症またはアセトン血性嘔吐症とも言う。 急にぐったりとなり元気がなく、顔色不良、腹痛、頭痛、 食欲不振を 訴え嘔吐を繰り返します。 また時に頭痛も訴えます。 中毒と名がついているのですが、 決して食中毒ではありません。 ■原因 原因はよく分かっていませんが、カゼをひいたり、遊びすぎ、 寝不足、入学・入園・転校などの環境の変化など いろんなストレスが原因でなるようです。 人間がエネルギーを作る時に通常は糖質をエネルギーに するのですが、糖質が足りなかったり、うまく利用できないと 血液中にアセトン(ケトン体)という物質が出るのですが、 このアセトン(ケトン体)が関係しています。 このケトン体は妊娠中毒症の時にも増加します。 2歳から10歳ぐらいの子供にこの病気がおこるのは、 エネルギー代謝に関する中枢の一つである大脳の視床下部 とか中脳の 機能がこの年齢では最も不安定なことが関係して います。 そこへ精神的ストレス、疲れ、睡眠不足、 風邪などの感染症が 引き金となってこの病気が発症します。 体質も関係するようです。 私が自家中毒になったときは、なんだか突然病気にかかったと いうかんじで、自分では、上に書いたような、 遊びすぎたとか、ストレスがあったとかいうことは 分かりませんでした。 子供には自分をコントロールするのは難しいので、 知らず知らずのうちに、疲労やストレスをためてしまってる のではないかと思います。 ■診断と治療 尿から“ケトン体”という物質が出ていると、 “自家中毒症”と診断されますが 似たような症状でも違う病気もあります 。 昔は、子どもが吐くと自家中毒症と言われていましたが、 医学の進歩とともに、自家中毒症と言われる中に、 内分泌の病気や代謝の病気があることが わかってきています。 同じような症状で、低血糖になっている事があり、 このときには、ウトウトして、点滴の針を刺しても 泣けないほどになります。 早く治療をしないと意識が無くなり、ケイレンを起こしたりします。 治療はエネルギーの元である糖分と水分をとることと 安静、睡眠です。 ひどいときは糖を含んだ液の静脈注射または点滴をします。 英語の教科書には自家中毒に当たる病名がなく 最近の若い先生は、 アセトン血性嘔吐症とか周期性嘔吐症という 病名を使っていることが多いということです。 ![]() ■予後と予防 自家中毒症は、神経質な子供とか、 体の弱い子供がなるとよく言われるため心配されますが、 多くは小学校の低学年までに起こり、 後は起こらなくなります。 私も、中学生になった頃からぱったりとこの病気に かからなくなりました。 神経質な子供は外部からのストレス(心理的・疲れ・感染・ 外傷等々)に負けないようにすることでが大切です。
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